いつも殺伐としている通勤電車。そんな中で見たかっこいい大人のふるまい。
ぜひ書き留めておきたい出来事でした。
朝:定期を落とした人にダッシュ
1/13の金曜日の朝。
いつもい中央線の遅延が少なくしめしめと思っていたら、乗り換えた山手線が田町駅の非常停止ボタン作動でストップ。
ありゃりゃーせっかく今日はすんなり行けると思ったのに
そんなことを思っていたらホーム向かい側の京浜東北線が動く気配。
ただ、もともと京浜東北線も遅れていたので、あまり乗り換える人もいませんでした。
それでも何人かは京浜東北線に乗り換えに山手線を降りて行きました。ドア近くに居た会社員風のおじさんも急いでいたのか、棚の上のカバンをがばっと取って向かいの車両へ走って行きました。
で、ふとおじさんが居た足元を見るとSuicaが入ったパスケースが。
近くに居たおばちゃんが拾って周囲の方に「どなたか落としませんでしたか?」と聞く。
皆「違います」の仕草をする。
たぶん近くにいた全員の頭にあのおじさんの姿が浮かんだことでしょう。
おじさんが乗ったであろう京浜東北線はまだ動いていない。
その時、戸惑うおばちゃんの左手に居た40歳前後の会社員の男性が、「僕行きますよ」と笑顔でパスケースを受け取り、向かいの京浜東北線へ走る。
かぁっこええーー!!!
無事おじさんにパスケースを渡せたらしく、ホッとした笑顔でその方は戻って来られました。
こういう時サッと行動できる人ってほんとかっこいい。拍手喝采で迎えたいくらいでした。
因みに結局山手線が先に動き、パスケースを落としたおじさんは別の山手線車両に戻って来てました。
その途中で、届けてくれた男性にジェスチャーでお礼をする様子も。笑顔で答える男性。
遅延でしょんぼりした気持ちも、この件ですっかりほぐされました(*´-`)
夜:視覚障がい者の方に差し出す手
同日、帰りの中央線。
久しぶりに座れました。
スマホでメールチェックしていたら、カツカツという音が。視覚障がい者の方が補助器具として使用されている紅白の棒の先で、車両のドアを確認しているようでした。
あっ
と思ったと同時に、横に座っていたこれまた40歳前後の女性が立ち上がり、「大丈夫ですか?隙間気を付けてくださいね。」と手を差し伸べて、乗車のお手伝いをされていました。
動く気持ちがあることと、実際に動けることは大きく違う。
実際にすぐに動ける大人になりたいと思いました。
気付いたら動ける大人に
その教訓を生かして、翌日子供が電車に乗ってきて「つかまるとこないよー」とお母さんに言っていた時は、サッと自分の立っていた手すり近くの場所を譲れました。
「危ないからここ掴まってね」
「ありがとうございます」
厚意による行いは、押し付けにならないか不安で躊躇してしまうことが多いけど、気付いてるのに行動しないモヤモヤよりずっといいと思う。
気付いたら躊躇わず動ける大人になろう。