ハノイからベトナム中部の都市フエへ。
一度乗ってみたかった南北統一鉄道の夜行列車で移動しました。
ベトナムの寝台列車、なかなか快適でしたよ!
ベトナムの寝台列車に乗ろう
世界一周の一ヶ国目、ベトナム。
ハノイの次の目的地は南に下って「フエ」です。
今回はハノイ―フエ間を寝台列車で移動することに。
こちらの寝台車は人気らしく、ハノイに着いた初日にすぐに予約しに行っておきました。
ハノイ駅で寝台列車の切符を購入
駅に着いて「TICKET COUNTER MANAGER」のコーナーで寝台車のチケットについて相談してみます。
こういった大きな駅の窓口ではみなさん英語を話されます。
電車でフエまで行きたい旨を伝えて運賃を聞いてみると、どうやら座席のグレードによって値段が変わるようです。
ここまでは下調べ済みでしたのでふんふんナルホドと聞いていました。
ところが。
ハードベッドとソフトベッドのグレードがあるのは知っていましたが、2人部屋と4人部屋があるというではないですか。
もちろん2人部屋の方が高いです。
金額との折り合いをつけ、結局落ち着いたのは
SE3 22:00発 4人部屋の上下段
という2席。
19:30発と22時発の2便があり、19:30発の方は既に満席のため22時発となりました。
これがチケットになる
お値段は一人58ドル。
料金表がなかったのですが、外国人だとちょっと高いような情報を目にしましたがまあ良いことにします。
チケットはA4の紙に「BOADING PASS」と書かれた紙をくれるので、これを乗るときに見せればよいとのこと。
親切に乗り場と時間(pm9:30にGate3だよ)も書いてくれました。
駅前カフェのHilands coffeeで時間つぶし
再びバインミー
この日は朝からハロン湾ツアーに参加し、19時過ぎにはハノイに帰ってきたので、22時発の寝台列車への準備をするにはちょうどよい時間でした。
しかしながらハロン湾ツアーは渋滞があると夜9時頃にハノイ着になることもあるそうなので、今考えるとちょっと怖いスケジュールだったなと思います(ツアーの予定表では19時半ハノイ着)。
早く戻って来れてよかったです。
列車まではまだ時間があったので、夕飯にフォーを食べ、ハノイ駅前にあるHilands Coffeeで9時過ぎまでPCをいじっていました。
23時まで開いているので、鉄道待ちに便利なカフェです。
雨でもバイク
カフェにいる間にスコールがあったのですが、駅に移動するときには小降りなっていました。
なぜか雨に降られにくい我々。日頃の行いがきっと良いのでしょう。
駅の左手にはコンビニのようなお店があり、乗り込む前に飲み物や食べ物が必要であれば購入できます。
飲み物などを買っておきました。
ベトナム寝台列車の寝心地やいかに
そしていよいよ列車に乗り込みます。
列車の乗降口に駅員さんがいるので、そこで先ほどのチケットを見せて乗ればOKです。
荷物は一緒に席に持ち込めます。
大きすぎるトランクなどは、列車の隅にまとめられているのもありました。
今回乗り込んだのは9号車のルーム4。
14と16が我々の所有空間です。
同室の方がどんな方か気になります。
その相部屋となった方は欧米の英語圏からの女性2人組でした。
電気を消すとき「消してもいい?」と気を遣ってくれたり、1個しかないコンセントを独占することもなくチャージできたら外してくれて、素晴らしいお二方でした。
そしてグラマラスでかわいかったです(うらやましい←)。
寝台シートは上下でのチケットだったので、ふくねこが上段に寝ました。
夫は昔ベッドから落ちて足の骨を折ったことがあるのでこれは当然の配置と言えるでしょう。
ベッドは比較的清潔な印象です。柔らかい枕と掛け布団が付いていました。
子どもの頃に東京から佐世保まで乗ったブルートレイン「さくら」を思い出します。
ただ、こちらのシートにはコンパートメントの扉はあるのですが、カーテンがありません。室内のプライバシーは皆無であります。
2段ベッドの上段に登るための梯子はなく、格納式の出っ張りを出し、そこに足をひっかけて登ります。
筋力が弱い方はちょっと大変かもしれません。
足も伸ばせる
私は身長162cm弱ですが、足元に65Lザックを置いても足を延ばして寝られるくらいでした。
PCやカメラの入ったサブバックを枕元に置いても十分寝られる広さでした。
各ベッドにはサービスで水、キットカットのようなチョコ、ウェットティッシュがありました。
お風呂に入っていないため、このウェットティッシュの持てる力を余すことなく利用しました。
寝台車に乗るときは汗ふきシートを持参することをおすすめします。
トイレは1室、洗面台は2口が車両ごと(たまたま?)にあります。
トイレは紙がなくなることがあるので念のため持って行った方がいいです。
便座に水が跳ねていたりすることもあるので、あまりきれいとは言えない感じです。
早起きして眠かったので22:30過ぎにはお休みモードに…。
同室のお二人も早々と寝ていました。
目が覚めたらもう朝。
エアコンがけっこう寒かったのですが、布団が暖かく寝られました。でもちゃんと布団をかぶってないと特に上段は直に風が当たるので寒いです。
横幅制限あり
部屋の鍵は内側からかけられるので安心です。
ただ引き戸のドアが開けにくく、ちょっと押してフンッと開けるのがコツのようです。
コンパートメントによって開けやすさは違うと思われますが、私たちのお部屋の扉は毎回そんな感じでした。
食事については朝方7時過ぎと8時過ぎくらいに車内販売が来ました。
ドリンク・スナック系と、お惣菜などのベトナムごはんの2回です。
それぞれ1回ずつしか来ないので、1回ずつしか買うチャンスがありません。
まさに「一期一会」という言葉の大切さを教えてくれます。
フエ駅に到着!
直接線路に降りる
すっかりお昼に近付いた11:20頃。列車はフエに到着しました。
予定到着時刻は10:27だったので約1時間遅れです。
同室の方も「何時に着くか分かりますか?」と不安げな様子でした。
Google mapで現在地を見てはいましたが、速度が分からないので「Now, we are here, but I don’t know when we will arrive…」としか言えません。
とりあえず無事に着いてよかったです。
フエ、暑い
フエから乗る方も多く、人々が降りた後にたくさんの乗客が乗っていきました。
あの使ったシーツとかは交換しないのかな…掛け布団畳んでたけど…まあ考えるのはやめておきましょう。
フエの天気は絶好調でした。
太陽が猛烈に照り付けます。暑いです。
駅にもたくさんのお店が出ています。
降りて駅を出るときに特に検札はありませんでした。
駅舎を出るとすぐにタクシーの勧誘を受けます。
ふくねこたちは今日のお宿 で送迎をお願いしていたのですが、電車が遅れている旨を送っておいたメールにも返信がなく、辺りにお迎えらしき方たちが見当たらなかったので歩いて宿に向かいました。
その後、実は迎えに来てくれていたと判明…!
ごめんなさーい!
こうして、ベトナムの古都フエの旅が幕を開けたのでした。