ローマ観光2日目はツアーでバチカン市国へ。
当日並んで入ろうかと思いましたが、時間がもったいないし確実に入りたかったので、ちょっと高くつきましたが日本語ガイド付きのツアーを申し込みました。
ちょっと長いですが中の様子のレポートです。
もくじ
申し込んだのは朝8:05にメトロAラインCipro駅集合、8:15出発のツアー。
メトロにどれくらい時間がかかるか分からず早めに出たら30分前に到着できました。
その辺を一人でメトロの駅近くをふらふらしてたら、カフェでエスプレッソを飲みながら甘いお菓子を食べている現地の方がたくさん。
イタリアの朝ごはんは甘いのか。
時間通りにツアーは出発。
入口まで10分くらい歩きました。
説明を受け、ガイドさんの声が届く無線付きイヤホンを受け取って入場。
このらせん階段は登りと下りが分かれているそうですが、つながっているように見えます。
不思議。
中に飾られている絵
まずは外のパネルでシスティーナ礼拝堂について説明を受けます。
システィーナ礼拝堂内はガイドツアーが禁止されているため中で説明できないので、あらかじめここで説明がありました。
まずはシスティーナ礼拝堂について。
「システィーナ」の名前は「シスト4世」が作ったからだそうです。
サン・ピエトロの方が後から建てられた建物。
最後の審判の絵
そしてミケランジェロの「最後の審判」の絵について、修復に日本の技術が使われていると説明がありました。
なんと修復に和紙を使ったそうです。
ろうそくのススの汚れ取りにちょうどよかったとか。
炭素と和紙、相性良いですもんね。
その修復のドキュメントは日テレが呼ばれて撮影したそう。
意外なところで関わってたぞ日本。
ガイドさんは最後の審判の作品のポイントについても教えてくれました。
以下は上の写真についての説明です。
左端:画家によってイエス様の姿が異なっていて、ミケランジェロが書くとこんなにムキムキのイエス様。
と言うのも、ミケランジェロはもともと彫刻家で晩年になるほど肉体の表現が豊かになり彫刻も絵もどんどんマッチョになっていったそうです。
左から2番目:剥がされた生皮にミケランジェロが自分の顔を書いたもの。ミケランジェロの苦悩を表しています。
この最後の審判の絵ですが、もともとは下半身も真っ裸でした。
そこへ神聖な祈りを捧げる場所に下半身が露わになった絵があるのはいかがなものか、と偉い人が他の絵師に腰布を描かせたそうです。
ミケランジェロはそれを恨んで地獄の審判の顔をその画家の顔にしたそう。
そこで
右端:体にヘビを巻いて大事なとことを噛みつかせた図。
何だか陰険だなミケランジェロ。笑
最後の審判の絵は、背景の青色にラピスラズリの粉を使っていたそうです。
ラピスラズリと言えば宝石の一種。
それができるくらいミケランジェロは経済的に潤ってたのでしょうね、とミケランジェロの繁盛っぷりを知ったところで次の絵へ。
天井絵
最後はシスティーナ礼拝堂の天井絵について。
この絵、下から見ると小さく見えるけどとんでもなく大きいんだとか。
書いてある人1人が3メートルくらいだったかな?
禁断の果実に手を出してエデンの園を追放されたアダムとイブのことが描かれています。
以上がシスティーナ礼拝堂の説明です。
入るのがバチカン美術館の後なので、覚えていられるか心配でしたがけっこう覚えていられました。
激混みのバチカン美術館
説明が終わったらいよいよバチカン美術館へ。
入った途端、人・人・人!!
うわ~・・・(^ω^:)
このバチカンには1日2万人が訪れるそうです。
こりゃ疲れそうだ。
それでも天井は撮りたい
背景がローマ詰め合わせ
絵の中も廊下も人が多い
みっしり
どのツアーも説明を受けながら立ち止まったりしているので、なかなか歩きにくいです。
人酔いして気持ち悪くなりました。笑
イエス様の復活を描いた図。
石板のドアを踏みしめてアニメのワンシーンみたいですね。
かっこいいと思う感性はいつの時代も似てるのか。
ところでこの天井、こんなに彫って大変だなーと思いきや、なんと絵で描かれているそう。
光と影もうまく利用しています。
立体的に見える
そう言われると絵に見えなくもないのですが、いやお見事。
ズドーンと長い廊下
この絵画コーナーを抜けると、天井がすごいことになっている長い廊下に出ました。
この両側はヨーロッパの地形が歴史とともに表されています。
ツボだった表情
この辺になるとスペースに余裕ができていて息苦しさが減りました。
そして次の部屋へ。
こちらも神々しい絵が描かれています。
この女性に惹かれました
青い天井絵
バチカン美術館はとても広く、部屋も多いです。
ただ見ているだけだと分からなかったろうから、ガイドツアーにして良かったなあと思います。
これまだすごい
そしてラファエロの間へ。
この絵は教科書で見たことある!
「アテナイの学堂」という作品。
プラトンとアリストテレスのですね。
手前の肘をついた紫の服の髭の男性はラファエロが描いたミケランジェロと言われています。
敬意を表して目立つところに描いたんだとか。
このブーツはミケランジェロのトレードマークのようです。
しなやかなイエス様
そしてこれはラファエロ版イエス様。
ミケランジェロのムキムキイエス様と全然違います。
ラファエロの絵の方が好みだなあ。
細かいところまで素晴らしい
システィーナ礼拝堂
バチカン美術館のガイドが終わると、その後は自由見学。
ここだけは写真撮影禁止です。
システィーナ礼拝堂の中では冒頭で説明があったような絵が見られました。
「最後の審判」、そして天井絵もばっちり瞼に焼き付けてきました。
ざわざわしてくると「シィーーッ」と係の人が全体に促します。
もっと静かかと思ったのですが、意外にざわざわ感がありました。
無音で見れたら心地よいのにな。
サン・ピエトロ大聖堂
最後にサン・ピエトロ大聖堂です。
世界一大きなバシリカ教会だそう。
とにかく本当に大きい!
やっぱり人だらけ
祭壇に近付くのも一苦労。
やっとたどり着けました。
柱の陽刻が見事です。
クーポラの天井ももれなく素敵でした。
天使が降りてきそう。
足元にも注目です
そして、一番見たかったもの。
ミケランジェロのサン・ピエトロの「ピエタ像」です。
高校の時世界史の授業でこの像を見て、一度この目で本物を見たいと思っていました。
ついに見れた!!
この聖母マリア様の表情といい、布の感じといい、なんと美しいのか。
横にずれてしばらく眺めていました。
遠かったのが少し残念。
サン・ピエトロ大聖堂の像と言えばこちらのペトロ像も有名です。
教会にある像に信者の方が足をさすったりキスをする姿を見かけますが、こちらのペトロ像はすでに足がすり減っていました。
行列ができているので停滞しないよう係の人がチェックしています。
アイドルの握手会みたいだなぁ。
その他にもたくさんの素晴らしい絵画や彫刻の数々が飾られています。
サン・ピエトロ大聖堂は入るだけなら無料です。
入口はすごく混むようですが…。
サイドの天井も美しい
祈りの場
聖堂にはPrayer(祈りをささげる人)だけが入れる場所もいくつかあります。
祈る気持ちがあれば信者でなくとも入れるようです。
サン・ピエトロ大聖堂は中で1時間くらいかけて見てもいいくらいの場所でした。
有料ですが、クーポラに上がればローマの街並みを一望できるとガイドさんから聞きました。
ただ、エレベーターだけでなく階段が何段もあるのでけっこうしんどいそうです。
昨日めっちゃ歩いたので今回はパス!
外に出たらちょうど12時。
衛兵の交代式の場面でした。
それ以外はじーっと立っていて微動だにしない。
何気に一番大変な仕事じゃないかこれ。
外の回廊も素晴らしい
朝9時くらいから実際のツアーが始まったとして3時間。
うーんくたびれました!
前の広場には椅子がたくさん
そして長くなって書くのもくたびれました。笑
最後までありがとうございます。
広場の外周には入場待ちの列がずらりと並んでいました。
ダフ屋ではないのですが、「列をスキップして早く入れるよー」とプライオリティパスのようなツアーのようなものを勧誘しているツアー会社の人がたくさん居ました。
この列に並ぶと思うとツアーを申し込んでおいてよかったです。
最後に注意点
バチカン美術館、システィーナ礼拝堂から一度出てしまうとサン・ピエトロ大聖堂に戻るのにまた行列に並んで荷物検査をして入らねばなりません。
システィーナ礼拝堂からサン・ピエトロ大聖堂へは出るときに向かって右手の出口から出るとそのままショートカットして行けます。
ご注意くださいませ^-^