12月24日のクリスマスイブ。ボリビアのラパスに居ました。
この日は市内観光バスを利用してラパスの観光名所を回ってきました。
HPの情報が古くて翻弄されましたが、楽しく観光できて利便性も高いバスでした!
※2017/12/28確認時、情報が更新されていました↓
- ラパスにも観光バスがあった!
- ラパス観光バスの乗り場
- 見晴らしの良い2階建てバス
- 頭上注意!ギリギリの電線たち
- 旧市街からキリキリ展望台へ
- 新市街のミラフローレスを抜け南へ
- 月の谷は意外と月っぽかった
- 新市街ソポカチを抜けて出発地へ
- ラパスCity Tour Busに乗ってみた感想
ラパスにも観光バスがあった!
治安があまりよろしくないという話が多いラパス。個人で歩いて観光するのがけっこう不安でした。
しかも行きたい観光名所である絶景が見られるという「キリキリ」や「月の谷」はタクシーを使わないと行けない距離。
観光バスがあったら便利だなあというところで見つけたのがこのLa Paz City tour Bus(ラパスシティツアーバス)です。
バスでもらったパンフレット
最初ネットで調べたときは午前・午後の部があり、北と南の2コースがある構成でした。
でもやはり乗り場が合っているか心配なのでホテルのフロントで確認したら、今は1日1コースで旧市街から出ると。
そこでホテルでタクシーを呼んでもらい、地図の場所までタクシーで行ってバスに乗ることに。
「10時スタート」とフロントで聞いていて(でも違った)、ホテルを出たのは9:40頃。
しかもクリスマスイブなのでバス停の前まではタクシーで行けないため近くで下ろしてもらうことになりました。
ラパス観光バスの乗り場
ホテルのあったソポカチから間に合うかドキドキしながらタクシーで走ること15分ほど、10時前にバス乗り場の近くに到着。
(20Bs.くらいでした。)
会社は違うけどこの前から発着
乗り場は旧市街のSanta Cruz通りとイリャンプ通りの交差点近くです。
バスの運営会社とは違いますが、「Kanoo Tours」という看板があるお店の前にバスが止まっていました。
バスのガイドさんに聞いたら出発は11:30、料金は100Bs.とのこと。
コースも2コースではなく1コースで全部の名所を回るようになっていました。
まずは北から(キリキリ展望台)
そして南(月の谷)
以前は北のコースと南の月の谷コースで分かれていて、それぞれ70Bs.だったようなので、両方行くならちょっとお得になりました。
新しいコースは所要時間2時間半~3時間とのこと。
チケットを手に入れた
パンフレットには8:30、11:30、14:30の出発がありましたが、今日は11:30のみと。
バス1台で回しているようなので、お客さんが居なかったり故障で急な運休とかよくありそうです。
見晴らしの良い2階建てバス
11:30発なので11:15には来てね、ということで近くのカフェで時間をつぶし、再びバス乗り場へ。
ちゃんとバスがありました。笑
日本語音声にも対応
お客さんが全然いないのが気になりますが、乗り込みます。
バスは1階と2階の席があります。
「上にどうぞ!」ということで2階席へ。
2階は先頭だけ屋根がついていて、あとは天井がありません。
はじめは先頭に座っていましたが、空気がこもって暑いので少し後ろに逃げました。
日焼け止めとサングラスもあった方がいいです。
上からだと出すのをためらっていたiPhoneもバスの2階からは躊躇なく出せました。
スマホのひったくりも多いので警戒してなかなか写真を撮れなかったのですが、これなら安心です。
日差しが強い日は2階は暑そうですね。
それにしても電線のカオス具合がなかなかです。
ラパスは建築自体は美しいものが多いのに、壁がボロボロになっていたりごみが多いのがもったいないなあと思います。
座席には音声ガイドがついています。
8か国語対応。Koreanがないのが意外でした。
きれいなイヤホンも貸してくれます。
時々ボロなところがあるので、音声が聞こえなかったら席を移動で。
結局この日は我々の他2人のスペイン語圏のお客さんを乗せて出発。
まるで貸し切りみたいです!
青空商店を見下ろしながらいざ出発。
何気にこの旅初の観光バスなのでわくわく。
頭上注意!ギリギリの電線たち
バスはまず旧市街をぐるりと回ります。
道がガタガタだったり坂が多いので揺れます!
で、このバス、2階建てなので頭上を電線ぎりぎりに通過していくのです。
ぎりぎりどころかときどき当たってます。笑
垂れた電線が時々当たりそうになるので怖いです。
この電線どうなってるんだ
身体を低くしないと本当に電線に引っ掛かりそうになるので注意が必要です。
旧市街からキリキリ展望台へ
坂を下ったバスは旧市街の広場や建物の周りを通過します。
サンフランシスコ教会。
雰囲気があります。
旧市街を回ったら、坂をひたすら上へ。
ここでも電線がひっかかりそうになります。
後ろを取っていたら電線がかすめてヒヤッとしました。
出発から20分弱、キリキリ展望台へ到着しました。
ラパスは標高の低い暖かい地域に高所得者が住み、標高が高く寒いところには貧困層が住んでいます。
そのためキリキリ展望台の辺りは治安が悪いそうで、もし個別に行く場合はタクシーに乗った方が無難です。
シティツアーバスならルートに組み込まれています。
バスから降りた感じでは、展望台周辺はそんなに治安が悪い感じはしませんでした。
モニュメント
ここでの滞在時間は15分~20分。
早速景色を眺めに行きます。
もう圧巻の絶景です!!
家が山の斜面からびっしり。
夜も来たかった
夜景はもっときれいなんだろうなあ…と思いつつ、飛行機から見れたので昼間だけ楽しみました。
少人数だったこともあり、ガイドさんが写真を撮ってくれる場面も。
見える景色についても説明をしてくれ、ラパスやその周辺のことを知ることができました。
冬はエルアルト(空港がある外側の高いところ)だけ雪が積もり、標高が低く内側にあるラパス市内は雪がほとんど降らないんだそう。
へえー!
新市街のミラフローレスを抜け南へ
キリキリでの景色を楽しんだ後は再び下り、ミラフローレスという新市街へ。
どんどん景色が変わっていきます。
遺跡もあった
ラパスはこんな山肌がむき出しになったような自然と近代的な建物が隣り合わせになっているのが何だか独特です。
市民の足、ロープウェーも見えます。
5基のロープウェーが次々と導入され、事故もあったそうです。
なぜかこんなところにお巡りさんがいっぱいいました。
バスの上からだと景色が撮りやすいです。
揺れるけど。電線怖いけど。
トヨタ、マツダ、スズキの日本車メーカーが並んでいるところもありました。
他にも日野自動車とか日本車多かったです。
ちょっと油断するとヤシの葉とかが突っ込んでくるので、電線だけでなく木にも注意が必要ですね。
ここはラパスで一番大きなスーパーマーケットだそう。
クリスマス・新年セール真っ最中。
新市街は普通に栄えた街でした。
歩いている人の服装も都会的。
おもちゃや雑貨がいっぱい
同じ街でも住んでいる場所によってこんなに違うんですね。
引き続き頭上すれすれの看板を気にしながら月の谷へ向かいます。
周囲にそびえる赤い山がかっこよかったです。
サッカーをしている少年たちも。
こんな高地で運動するラパスボーイの心肺機能はきっと格別。
バスから見える山がかっこよくていちいち撮ってしまいます。
途中、小さな観覧車のある公園横をとおりました。
若者たちの憩いの場になっているそうです。
だんだん山容が険しくなってきました。
この先の3つのトンネルをくぐります。
ここも頭上がスレスレ!
立ち上がったら完全に大けがです。
そんな安全管理も乗客に一任。いい感じにフリーダムなところはボリビア好きです。
月の谷は意外と月っぽかった
そして月の谷に到着。
バスを入口近くに止めておろしてくれます。
ここでは20分ほど時間がありました。
月の谷への入場料は別途15Bs.必要。
階段を降りてお土産屋さんの横を通って入ります。
(入るといっても建物をくぐるだけ。)
するとこんな光景が!
確かにこれは月っぽいです(行ったことないけど)。
向こうでは月面作業中
この月面のような地形を作り出している岩は泥のような性質で、雨と風でどんどん姿を変えているそう。
いつかなくなってしまうともいわれています。
チリの月の谷に行きそびれたので、ここで見られてよかったです。
もっと小規模かと思っていたら意外と月でした!
あと、ここのおトイレは無料で使えます。
唯一のトイレポイントなのでぜひ。
すごい景色
月の谷を見た後は再び出発した場所へ戻ります。
帰りのバスには中華系の男の子たち5人組が増えていました。
途中から乗車することも交渉次第では大丈夫なようです。
登ってきた山を下っていきます。
男の子たち、2階建てバスからの景色に興奮。笑
さっきも通ったこのトンネルでも大興奮でした。
写真で見ても怖いです。
しかもそれなりのスピードで駆け抜けるので、アトラクション顔負け。
くれぐれも顔面強打にはお気を付けください。
新市街ソポカチを抜けて出発地へ
月の谷の後は特にこれと言った見どころはなく新市街へ戻る感じになります。
と言ってもラパスの景色はどこも目新しくて飽きません。
ロープウェー、落ちない?大丈夫?…とか心配になっちゃいます。
黄色と緑は乗り継ぎができるようになっていました。
電車感覚ですね。
街が近付き大きな白い教会が。
あやしいミッキー的な生き物たちが店頭で客引き。
こういうのを堂々と撮れるのも観光バスならでは。笑
ただ見ているだけでは分からなかったモニュメントや建物も、バスの音声ガイドで説明をしてくれるので興味深く見ることができました。
無名戦士の碑
こんなきれいな建物も
ガード下の隙間が10cmくらい
最後に通った立体交差点では本当にバスの車高ギリギリで、男の子たちは頭を引っ込めていました。
アトラクションとしても楽しめるバスです。
これ、もしタイヤが何かを踏んでちょっと車体が跳ねたら確実にぶつかりますね^^;
広場の近くでは何かのお仕事の集まりをしている人たち。
お掃除かな?
この屋台ではパンが大量に売っていました。
坂を上ってバス停まで。
前にも後ろに車が詰まってます。
坂道発進で後退しないドライバーさんの腕に拍手!
スポーツショップもクリスマスモードですね。
イリャンプ通りにはたくさんの屋台が出ていました。
予定通り14時半頃に無事出発地に戻ってきました。
最初から一緒だった他の女性2人は途中で降りた様子。ミラフローレスではガイドさんと両替にも行っていたし、人数が少ないとそういう交渉もできるようです。
お店屋さんもカオス
街全体を通ることで雰囲気も分かりますし、バスのおかげで充実したラパス観光となりました。
この日の翌日25日、クリスマスは観光バスが運休とのことだったので、ちょうど乗れてよかったです。
ラパスCity Tour Busに乗ってみた感想
頭上にだけは注意を
ラパス観光で悩むのが、治安面と移動時のタクシー交渉だと思います。
今回キリキリも月の谷もタクシーで行かないと難しい場所だったので、両方行くと高そうだなあ、タクシー交渉面倒だなあと思っていた矢先にこのツアーバスを見つけました。
観光バスは安心して乗ることができたし、景色もスマホのひったくりを恐れずに撮ることができたのですごく良かったです。
悪路が多くバスの乗り心地は微妙ですが、100Bs.で旧市街、キリキリ、新市街、月の谷と回れて日本語の音声ガイドで観光案内が聞けるこのバスはとても有意義だと思いました。
ただ、旧市街の街中はバスから眺めるだけなので、事前にバスのチケットを買っておいて乗車時刻まで周辺散策するか、降りてから観光してもよいと思います(今回乗る前に散策しました)。
ラパスシティツアーバスは、「ラパスの治安が不安だけどせっかくだから観光したい。」という軟弱な思いをかなえてくれたバスでした。
同じようにどうしようかと思っている方の参考になれば幸いです。
※バスのスケジュール、価格はまた変わる可能性があります。最新の情報はホテルの方が知っている場合もあるので、利用時に確認することをおすすめします。ただ、今回ホテルの方も本当の最新情報まで把握しきれていなかったので実際のところ行ってみないと分からない…なんてことも。その辺はボリビアというお国柄ですね。