日々のできごと

41歳が5ヶ月でフルマラソンサブ4.5達成したのでその練習過程など

人生で達成したいことのひとつに「フルマラソン完走」がありました。今回それが達成できたので、やってきたことを記録しておこうと思います。

走り始めから5ヶ月間で実践したこと

私が走り始めたのは10月上旬から。大会が3月16日だったので約5ヶ月練習で走っていました。上のグラフの通り9月までは走っていなかったので月平均3km程度しか歩いていませんでした。そんな程度からの始まりでした。

1ヶ月目:

走り始めたのは10月上旬。もともとは「下肢静脈瘤防止と健康のために」とジョギングを始めました。
最初は3~5km程度で週3~4回の頻度。2週間くらいで体が走ることに慣れてきたので、5km以上を走るようになりました。

2ヶ月目:

11月は気持ちよく走れるようになったことがうれしくなり、1回で5~10kmを走るように。10kmくらいのコースをいくつか設定してバリエーションを。
一時期は毎日走っていましたが、調子に乗って膝を傷めてしまいました。

3ヶ月目:

膝を傷めたこともあり、YouTubeで走り方のコツを見て勉強。12月はそれらを実践しながら走ることでモチベーションを維持しました。

  • 猫背は膝を傷めるので背筋を伸ばす
  • お尻で走る
  • 足を地面から離して反発を利用する

これらを意識したら楽に前より早く走れるようになった気がします。この頃から10kmで物足りなくなり時々15kmとか走るようになりました。フルマラソンへの挑戦を視野に入れ始めたのもこの時期です。

4~5ヶ月目:

1月、2月は仕事が忙しくなり、雨や雪の日もあったので走る頻度と距離が低迷。それでも走らない日が3日は開かないよう30分でも走る時間を取りました。ただ適度に足を休めることで走る日のパフォーマンスは良くなった気がします。
マラソン大会の日程を見てはエントリーに悩む日々でしたが、暑くなる前にと3月に比較的近場で開催される大会にエントリーしました。

フルマラソン前日と当日の準備

前日と当日のレース運びについてはこれまたYouTubeで色々と動画を見て回りました。その要点をまとめます。

前日の食事・過ごし方

  • 炭水化物を多く摂ってグリコーゲンを蓄える(カーボローディング)
  • 必要なもの(ゼッケン、計測チップ、ウェア、シューズ、補給食など)を準備する
  • 走るなら少し(1km)
  • いつも通り過ごす
  • 早めに寝る

私の場合は基本的には仕事もあったのでいつも通り過ごし、足を完全に休めるため走りませんでした。食事はおにぎりをいつもより多めに食べました。おにぎり大好きなので「これは明日のために必要なのだ」と罪悪感なく食べられるのがうれしかったです(笑)。

走らない分ストレッチをしておき、当日のスタート時間に体が動くよう3時間前には起きているようにするため、夜は早めに寝ました。今回は会場でゼッケンと計測チップを受け取る形式だったので、うっかり忘れる心配もなくよかったです。

当日の食事・準備

  • スタート時間の3時間前までに朝食を済ませておく(消化のよいもの)
  • 会場に1時間前に着いておく(受付時間にもよる)
  • レース用のシューズは履かずに持っていく
  • スタート前にトイレを済ませておく

はい、そうですスタート3時間前までに朝食を済ませておくのが理想ですが、私は起きられず3時間前に起きました。だって9時半スタートだとそれまでに朝食を済ませるって結構難しくないですか。ということで睡眠時間の確保を優先しました。
小さな大会だったので受付終了の10分くらい前に着き、近場だったので靴もそのまま履いていきました。

朝食は大きめのバナナを計3本と、アミノ酸とクエン酸入りのゼリー飲料(180kcal)を1個、温泉卵を1個、ミニヨーグルトを食べました。会場に向かいながら果汁飲料200mLを飲み、会場に着いてスタート30分前にゼリー飲料(160kcal)をもう1個飲みました。とにかくガス欠になってはいけない。

スタート~ゴールまで

そしていよいよフルマラソンスタート。結果はサブ4.5(4時間半切り)という自分としては大変満足のいく結果。ただこの日は最高気温が22℃と暑く大変だったこともあり、途中経過を残しておきます。

この日サングラスを持って行ったのが正解でした。目からの紫外線で消耗する体力を少し抑えることができたと思います。

1周目(~12.195km):

この大会のコースは1周10kmの周回コース。最初は端数で折り返して1周目がスタートします。補給食はアミノバイタルのゼリードリンク100mLのものを3つポケットに持って走りました。
まずはとにかく焦らずウォームアップの気持ちで走りました。記録を見ると12.195kmを1時間8分27秒だったので、いつものジョギングペースの6分/kmで走れていたようです。

そしてここで早くも思ったのが…想定よりも暑い!!上はタンクトップ+半袖、下はタイツ+短パンというスタイルだったのですがタイツ要らなかったです。熱中症リスクがあるのでこまめに給水しなければと思いながら走っていました。

2周目(~22.195km):

日差しもあり、ひたすらに暑い…。暑さに体力を奪われる中での2周目。24kmくらいは練習でも走っていたので2周目の10kmも6分/kmのペースで走れていました。
給水所は3か所あり、5kmごとには必ず摂取。補給食のゼリー飲料1個めもハーフのあたりで摂っておきました。

3週目(~33.195km):

山場が訪れました。暑さもさることながらトイレに行きたい!!というか走る衝撃で少しちびってしまったかも…(汚話すみません)。タイムロスになるのですが、このまま最後まで走るのは難しいと判断し社会人としての尊厳を保つためコース上近くの公衆トイレへ。

これがよかったです。トイレを済ますことで気持ちが楽になりました。あと暑さと運動による内蔵疲労でお腹も少し下してしまっていました。手洗い場で冷水をタイツの上から足にかけてレースへ復帰。これが気持ちよくて少し体力を回復できました。トイレのついでに補給食2個めを摂取しておきました。ただその後も暑さがきつかったです。

この時トイレの個室ドアが開かなくなって地味に焦りました。出られてよかった。

4周目(~42.195km):

最後の周回。足はもうかなり限界が来ています。この大会は足切りがあり、4時間以内に4周目に入っていないとそこでリタイアになります。幸い余裕をもって4周目に入ることができ、「とりあえず完走はできそうだ」という安堵で4周目は歩きがちになってしまいました。やはり同じように歩いている人もちらほら。4周目に入ったところで3個めの補給食。

歩いたり走ったりを繰り返し、何とか最後の折り返しで残り2.5kmの給水所へ。正直このまま歩いてゴールでも…と思いかけていました。しかしここで準備してくださっていたスタッフさんの「残り歩かなければ4時間半切れるよ!」という言葉が最後の力を振り絞る力に。
タイムを気にする余裕もなくなっていたのですが、確かに時計を見るとゆっくりでも走れば4時間半に間に合う時間。残りを走り続けると決意して最後はほぼ気力で走りました。

「地面の反発」「足を離す」とYouTubeで見た内容を意識して、最後のゴール地点が見えてきた辺りではスピードもアップ。
ゴールでスタッフさんに迎えられ、達成感に感動しつつ、満身創痍で計測チップを返却しに行ったのでした。

言葉の持つ力は大きいと感じた

しばらく立てなかった

完走証と完走の景品をいただいて、荷物置き場でしばし放心。ストレッチしながら帰途につくために体力回復。汗が乾いて体中塩まみれになっていました。

今回、「できる」という言葉の力の大きさをしみじみと感じました。あの最後の給水所でこの言葉をもらわなかったら、私はきっと歩いてしまっていたと思います。フルマラソンの4時間半切り(サブ4.5)は女子ではそれなりのタイムでフルマラソンに挑戦する人の一つの目標ラインとされています。それが達成できたことが本当にうれしく、声をかけてくれたことに本当に感謝しています。

完走者のみが手に入れることができるタオル

足はもう限界だったけれど、「できる」という言葉は持っている以上の能力を引き出してくれる言葉なのだと思いました。何か困難なことに直面したら、「できる」という言葉を自分にかけてあげたいと思います。周りにも「できるよ」と声をかけたいです。ケースバイケースですけどね。

絶対乗るマン

次にフルマラソンに挑戦するならもう少し気温の低い時期がいいですね(笑)。体が回復したら筋力と心肺機能維持目的でまた走ろうと思います!