猫好きなら一度は訪れたい猫島、愛媛県の「青島(あおしま)」に行ってきました。
行き方と猫たちの様子について写真多めでお届けします。
猫好きの楽園、青島
にゃーに?
猫好きの間では有名な猫島「青島」は愛媛県大洲市にあります。
青島は住民10数人に対し猫が100数十匹いるという、まさに猫だらけな島なのです。
ブログタイトルにもオマージュさせていただいている岩合光昭さんの『世界ねこ歩き』で一気に(猫好きの間で)有名になり、(猫好きの)観光客が押し寄せるようになりました。
しかし、青島は容易に行ける島ではなかったのです…。
青島への行き方
青島は愛媛県大洲市、ちょうど松山と八幡浜の中間辺りにあります。
そこで東京から向かうふくねこが立てた青島上陸作成はこちらです。
前日夜に羽田空港から松山空港へ飛び、松山市内に前泊
6:04 松山駅
↓(JR予讃線 宇和島方面行)
7:17 伊予長浜
↓(徒歩2分)8:00
長浜港
↓(定期船あおしま)
8: 35 青島
猫たちとたっぷりウハウハ
16:15 青島
↓(定期船あおしま)
16:50 長浜港
↓
17:35 伊予長浜
↓(JR予讃線 松山方面行)
18:30 松山
電車賃:760円/片道
乗船兼上陸料:680円/片道
※2017年4月14日時点の情報です。
手動改札がなんかうれしい
青島へはプランにある通り伊予長浜駅から定期船『あおしま』で渡ることになるのですが、この船が青島へのハードルを高くしているのでした。
ハードル1:便が少なく上陸できる人数が限られている
定期船は写真のとおり朝と午後の1日往復2便しかありません。そして船の定員は34人です。
この日は平日のため朝便9人と少なめ
ただ青島には宿泊施設がないため、朝便で上陸した人たちはみな午後便で帰ってくる必要があります。そのため、午後便に乗れるのは船の定員から朝便で青島に上陸した人数を引いた人数となってしまいます。
例)朝便で25人が上陸→午後便に乗れるのは34人-25人=9人
しかも船の予約ができないので確実に乗りたいなら早く行って待つしかないのです。
猫愛を試されている。
座席で遊んじゃいけません
今回絶対乗りたかったので、前日の夜便で羽田→松山と飛び、松山に1泊し朝5時起きで松山から伊予長浜へ向かいました。
電車は出発してからしばらく貸し切り状態。
眺めのよい景色と猫たちに会える興奮で、1時間ちょいの電車も苦ではありませんでした。
ハードル2:波が高いと船が出ない
あおしま号は波に弱いです。波の高さ1mの予報が出ると、ほぼほぼ欠航します。
朝便は出ても午後便は欠航…という事態もしばしば起きます。
そうなるとどういうことになるか。午後便の欠航で帰れなくなる事態を防ぐため、朝便で上陸した観光客は、停泊わずか15分の朝便で帰らなければならないのです。そうなると実質の滞在は10分。
今回このパターンでした…。
めっっっっちゃくちゃ名残惜しかったです!!!!!!!(猛涙)。
上陸できただけラッキーか…
前日も同じパターンで、なんと前日の朝便で行き帰らずに一泊待合室で野宿した青年がいらっしゃいました。
熱い!!素晴らしい猫愛!!(基本的にはたぶんNGです。)
でもその気持ちものすごく分かります。10分じゃ全然足りません。
明日の午前便が出ないかもしれないため泣く泣く帰りましたが、明日の午前便が出る見込みがあったら同じことをしていたかもしれない。
それでも限りある時間で猫たちと触れ合えました。
おやつをあげていたらあまり写真を撮る余裕がなかったのですが、猫たちの姿をご紹介させてください。
青島の猫たち
桟橋に既にいらっしゃいました。
船の横でのんびり。
にんげん(ごはん)が来たにんげん(ごはん)が来た。
見つめるにゃんこ。奥にも手前にも。
器用に歩くにゃあ。
海を見てたそがれてるにゃんこが居ました。
回り込んでみた。人間みたいです(笑)
橋でこういう風に海を見てるおじいちゃん、地元にいらっしゃいました。
海藻を乾かしている脇で毛づくろい。
来た。
やあ。
大好きな茶白っこがワラワラと!!
何か言いたげ。
エサ場でおやつを配給中。
ツチノコみたいだけど猫です。よく食べる子はもっちり。
もうないのー?
睨み合いが勃発(周囲は我関せず。それが猫)。
食べた食べた。
ごはんへの関心が薄い子も。
足元にはおやつ的な何かが。
海藻のとこで寝てた猫がポイッて投げられてた(笑)それでも人も猫も穏やか
楽しい時間はあっという間。
夢のような時間は出発を告げる船の汽笛で幕を閉じました。
お膝に乗って欲しかった。
一緒に寝転びたかった。
固くリベンジを誓ったふくねこでした。
フェリーの中にあったクッションが猫
ニャー助と絡ませる時間もなかった…
また行こうね
★★
翌日午後便で1時間滞在できました!
★★
青島の今後についての雑感
ただこの青島、観光客が訪れても住人には何も経済的効果はないのです。
現在猫たちのことは『青島猫の会長』の紙本さんという方が主体となりお世話をされています。
→2018.10.20追記
現在紙本さんは諸般の事情で会長を引退され、『猫のお母さん』となりました。
猫たちのうんちなども観光客が来る前の朝、島の方々がボランティアで片付けてくださっているそうです。
また、冬場は船が欠航しやすく、猫たちは食糧難になることがありましたが、会長さんからの全国の猫愛好家への呼びかけにより青島へキャットフードが集まり、備蓄しておくことで冬場の猫たちの食糧難は解消されました。
島民の方は紙本さん含めご高齢の方が多いようでした。
このまま時代とともに島に住む方が居なくなったら、定期船はなくなってしまうかもしれません。
そうなると青島の猫たちはどうやって生きていくのでしょうか…。
もし青島が無人島になり定期船が廃路となる日が来たら、猫島に行くための観光用定期船を就航してもらうよう働きかけたいなと考えています。
糞尿の問題などもあると思いますが、猫にとっても猫好きにとっても楽園な青島。ぜひ存続して欲しいです。
→2018.10.20追記
2018年10月上旬、青島の猫全頭の去勢・避妊手術が行われました。青島の猫たちは今みんなサクラ耳になっています。猫の数は減っていくと思われますが、今生きている猫さんたちが幸せに過ごしてくれればと思います。