頼もしく輝く文字
グリンデルワルトに着いたら早速ユングフラウヨッホへ。
なんと、日本語OKの観光案内所が駅すぐそばにありました。
「なんと」と書きましたが前々日に事前にちゃんとチェックしていました。笑
きっとここに行けば何とかなる。
そう信じて来たのです。
早朝チケットがお得
その名も「グッドモーニングチケット」
観光案内所では日本語でいろいろと教えていただき、無事にチケットも購入。
スイストラベルパスとか何も持っていない我々は正規料金の1人190フラン。
決して安くはありません。
でも駅とかで買うと5フラン手数料がかかるので、2人で10フラン安い。
「グッドモーニングチケット」という早朝の特別割引チケットもあって、それは135フラン。
かなりお得です。
チケットいろいろ
ただ乗る時間が決まっていて、始発か次の便に必ず乗る必要があります。
クライネシャイデックという駅で1度乗り換えるのですが、そこの列車も乗車時刻の指定がありました。
帰りも13時くらいまでの列車に乗る必要があるとのこと。
その条件さえクリアできればとても魅力的なチケットです。
ユングフラウトラベルパスを使ってウロウロしたい
他にもスイストラベルパスやハーフフェアチケットなどを持っていれば安く買えるようです。
事前のチェック大事(o_o)
いざユングフラウヨッホへ!
購入時にゲットした3点セット
チケットを購入すると、乗車記念パスポートももらえます。
ものを取っておきにくい長旅ですが、これはまだ手元に取ってあります。
日本まで持って帰る。
まずはクライネシャイデッグまで
早朝チケットのことを聞いて翌朝にするか迷ったのですが、着いた当日に行くことにしました。
10:47発の列車に乗車。
車内には地図も
車窓が美しい
グリンデルワルトからユングフラウヨッホまでは1本では行けません。
トラベルパスのマップ8番にある「クライネシャイデッグ」で乗り変えます。
クライネシャイデッグで乗り変え
乗り変えも案内所で丁寧に教えてもらった
クライネシャイデッグでは着いた向かいの車両に乗ることになるのですが、乗り換えでちょっとした注意点があります。
乗車の入口が分かれていて、団体は紫色、予約ありの個人は緑、予約なしの個人(ふくねこたち)は黄色の入口に並びます。
この時は空いてた
タイミングが良かったのか、ガラガラで並ぶところが分からないほどでした。
駅員さんが「Individual, no reservation.」と呼びこんでくれたのと黄色の分かりやすい目印で迷わず乗れました。
左に座るべきか、右に座るべきか
ここで迷うのがどちら側の席が景色が良いか問題です。
せっかくならいい景色を見たい…。
「いい景色」って人によって違うよね
たぶん正解は進行方向右側の席です。
でも好みで違ってくると思います。
迷ったら直感で好きな方へ。
ビューポイント停車もある
Eismeerで5分「ビューポイント!」と言って停車がありました。
何やらいい景色が見れる様子。
降りない人もいた
バラバラと皆列車を降りて展望スペースへ。
もう一ヶ所、手前のアイガーグレッチャーでもありましたがそれとは気付かず(下りでは降りた)。
白い
雲の切れ目きた!
最初は真っ白であまり景色がよく見えなかったのですが、ちょっと粘っていたらなんとか景色を見れました!
停車時間が5分とかだったので慌てて戻る。
この頃から主人が気持ち悪いと言い始めていました。
うん、きっと高山病になるタイプだと思っていたよ。
ユングフラウヨッホに到着
一斉に降りる
1時間半近くでユングフラウヨッホに到着しました。
片道1万2000円くらいか…。
標高と金額は比例する。
そんな言葉が脳裏をよぎりました。
日本語もあった
駅を出るとウェルカムな入口が。
TOP OF EUROPE!
窓越しの展望エリア
ここに来る前、ふくねこの知識では「ヨーロッパいち高い鉄道駅」ということだけでした。
ユングフラウヨッホという駅だけなのかなと思っていたら、想像をはるかに超えた施設がそこにありました。
外の気温は氷点下
駅には直結した大きな観光施設が備わっていたのです。
ポストもある
ユングフラウヨッホにはポストもありました。
1日1回、回収があるようです。
ザ・日本のポスト
ちなみに富士山の山岳郵便局と姉妹になっているらしく、そのことが紹介されていました。
こんなところで日本のポストを見れるとは!
20周年です
展望エリアへ!
一歩出ると目前に雪景色
そしていよいよ駅(と言っていいのか)の外へ。
そこには別世界が広がっていました。
出入り口の坂が滑るので要注意です。
氷点下で七分丈
めちゃくちゃ寒かったのですが、美しい光景でテンションが上がり不思議とそこまで寒くありませんでした。
当時の服装は短パンにタイツ、ノースフェイスの防寒ジャケット、フリースでした。
スイスっぽさを醸し出す国旗
氷河
美しい雪景色と青空に、いつまでも見ていたい景色でした。
ただやはり寒くなってきて限界が来て室内へ退避。
忘れることのない美しい光景でした…!
リンツのファクトリーがある
そしてこの駅、なんとあの「リンツ」のチョコレートショップがあるのです。
ショップと一緒にちょっとしたミュージアムのようなエリアがあり、見ていて楽しかったです。
記念撮影スポット人気だった
もちろん、リンツのチョコも売っています。
このグラムで買うチョコはグリンデルワルトのスーパーより安かったです。
工場直営だから?
他のチョコもそれほど高くありませんでした。
むしろお買い得な印象さえ受けました。
3点お買い上げで1000円くらい
赤より黒い方のチョコが美味しかったです。
しかもおまけで丸いチョコを4個入れてくれました。
美味しかったー!
スフィンクス展望台へ
結晶のつらら
外に出られるエリアが、先ほどのとは別にもう一ヶ所あったので行ってきました。
「スフィンクス展望台」といって、エレベーターで昇りました。
窓越し
晴れてよかった
外に出ると見渡す限りの絶景。
奮発して来てよかった。
看板で景色が隠れた
電車賃も宿泊費も高いし行くの迷った場所ですが、来てよかったです。
この景色は一生忘れません。
かっこいい
展望台で突然生演奏が始めたグループが。
この標高で吹奏楽系の楽器吹くってすごい。
くらくらしそう。
素敵な演奏でした。
展望台以外も施設が充実
この先は何だろう
建物内にはまだまだスポットがあります。
あのグッドモーニングチケットの話を聞いたときは「そんなに長く上に居ないよー」と思ったのですが、その謎が解けました。
見るとこいっぱいある。
こんなパノラマ映像があったり
壮大な通路があったり
昔はかごで登ってたのか
鉄道を通しているときの様子
工事の歴史
負傷した方々の名前も飾られていました。
こんな壮大な場所に鉄道を敷くのは相当の労力と危険性があったのでしょう。
ちょっとしたテーマパークのよう
きらきらした入口
さらに「アルペン センセーション」というテーマパークのようなゾーンもありました。
お星さまがたくさん飾られています。
驚愕の表情のヤギ
奥にはスノードームのようなものが見えました。
ユングフラウの自然をドームに詰め込んだアートでした。
色が時々変わってきれいです。
ディスニーランドに来たみたいな気分になれました。笑
アイスパレスがすごい!
なんだここは
最後に「アイスパレス」という場所を抜けていきます。
先へ進むとその名の通り、氷の宮殿がありました。
寒い!!
目立たない場所にあるためか、登ってきている人の数で考えたらそれほど人が多く居ませんでした。
壁は本物の氷でできているのか、中はかなり寒いです。
床は意外と滑らない
つるつるしてそうな床に最初の一歩を踏み出すのが怖かったのですが、この床はさすがに氷ではできておらず、滑らない床でした。
ちゃんと考えられてます。
アイゼンNGの注意書きがありました。ハイヒールもだったかな?
ハイヒールでここまでくる人居たらむしろ勇者。
見た目はつるっつる
氷が解けない温度です
さらに先に進むと、氷で作られた作品が展示されていました。
羽がお見事!
欧米系のそこそこの年齢の方も楽しそうに通り抜けてた
途中にはいくつも通り抜ける穴があったりして、ワクワク。
氷漬けの花も
花って凍ったら枯れないんですかね。
半永久的に保存されることになるのかな?
ウイスキー?も冷やしてた
ペンギンさんたち
ユングフラウヨッホの駅は景色だけでなく施設も楽しかったです!
どうかユングフラウヨッホに行ったらアイスパレスもお忘れなく。
そして寒さ対策もお忘れなく。
後ろ髪を引かれつつ下山
グレッチャー(gletscher)は淵とか氷河の意
下りは上りの時に止まったアイスマールでは止まらず。
アイガーグレッチャーのみでのビュースポットタイムでした。
正面(後ろだけど)から車両を見たくて走って撮りに行った
アイガーグレッチャーでの景色も素晴らしいものでした。
うひょー
登りのときはここから山に繰り出している人も居ました。
うーん楽しそう!
いつまでも見ていられる
この場所でも標高2320m。
日光の女峰山山頂と同じくらいの標高です。
女峰山も登ろうと思ってまだ達成していない山。
女峰(苺)持って登るから待っててね。
もっと見ていたかった
いつまでも見飽きない景色に時間を忘れそうになりますが、ここでのタイムリミットは10分弱。
まぁ置いていかれても次の列車を待てばいいんですけどね。
この辺は軽アイゼンくらいの装備がないと危なそうなので素直に車内に戻りました。
下山のクライデシャイデッグはのんびり
まんま「世界の車窓から」の世界
再びクライネシャイデッグで乗り変えグリンデルワルトへ。
クライネシャイデッグからの景色もすごく綺麗でした!!
本当はもっと散策したかったです。
歩いて行きたい
むやみにあちこち歩き回りたい
それが少し心残り。
先頭車両の窓から前が見えました
乗り継ぎの20分くらいの時間で景色を見て、グリンデルワルト行きへ乗車。
車窓からも素晴らしい景色
何度見てもきれいで同じような写真を何枚も撮ってしまう。
けっこうな斜度で上がってくる
うし
ああもうすぐ
着いてしまう
ユングフラウヨッホに行った感想
そんな高いお金をかけて「ヨーロッパで一番高い鉄道駅」に行く価値はあるのか…と最初は少し思っていました。
確かに鉄道の料金は高かったけど、素晴らしい景色を見て、空気を感じることができて大満足です。
それだけの価値があると思いました。
そしてこんなロマンあふれる鉄道を敷いた技術者たちに感謝と尊敬の意を示します。
最高でした!
<行程>
10:47 グリンデルワルト発
12:00頃ユングフラウヨッホ着
13:43 ユングフラウヨッホ発
14:12 クライネシャイデック着でちょっと散策
14:35 クライネシャイデック発
15:12 グリンデルワルト着
※全所要時間は往復で3時間半ほどでした。