新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によるCOVID-19の感染が問題になっています。
「問題になっている」という規模ではないくらい深刻になりつつある状況で、経済活動への影響もかなりのもの。
今の状況と、今後の日本でどうやって生計を立てていくかを考えてみました。
普通に考えたら当たり前のことかもしれませんが、言語化することで何か新しく見えてくるものがあるかもしれないと思い書いてみます。
不況に強いのは食品・物流・医薬医療・衛生
私は経済の専門家でも何でもありませんが、今回「不況でも生き残る産業」が見えたように思います。
それが食品、物流、医薬医療、衛生に関する産業です。
※「産業」の定義はちゃんとあるかもしれませんが、ここでは固いことは置いておいてください。
食べ物は人間が生きていくために欠かせないもの。
医薬・医療は人間が生きようとするために必要とされます。
トイレットペーパーなど替えの利きにくい衛生用品も生きている以上必要です。
そして何よりも物流がなければ世界は何も進みません。
これらは新型コロナウイルスへの注意喚起があっても、止めることができないものです。
むしろ物流はガンガン動いているし、医療関係者は大変な思いをしながら働いている。
新薬の開発は急がれ、マスクは増産。
スーパーにはお米など品薄になっている商品も(今は落ち着いてきたと思います)。
改めてこれらは生活と切っては切れないものであり、不況でも廃れない産業なのだと実感しています。
切り落とされる産業
反対に、真っ先に切り落とされたのが広告、旅行、娯楽でした。
今回は感染症なので人が集まったり移動することを避けるという要因もありますが、消費が落ち込めば娯楽に費やすお金も緊縮するというもの。
食べるのを我慢してでも映画を見に行くなんてことをする人はするかもしれません。でもそれは本当にごく一部で、大多数の方は日々の食を優先するでしょう。
今回も映画館からの悲鳴がツイッター上で聞こえています。
企業も予算削減となったらまず広告費を削るので、広告業もダメージが大きいです。ジャンルによりますが、YouTuberやアフィリエイターも悲鳴をあげています。
旅行系とか今この状況で広告出さないですよね。
飲食店も人が集まるという意味で利用を自粛する動きがあります。
飲食店の利用を控えよとは言われていませんが、そんな雰囲気です。
それに対して各飲食店がテイクアウトを開始して対応しています。
なら良かった安泰だ、と思いかけましたが、実際にはホールスタッフが減ったり影響は出ていると思います。
お店の雰囲気を楽しみに来るお客さんは、サポートの気持ちで買いに来ても何だかんだ利用回数は減るだろうし、テイクアウトとはいえ自分の収入がなくなっていたり減っていたら、外食費をおさえる方向にお財布のひもを締めるでしょう。
実際に「1000円でこのお弁当を買うならスーパーでもっと色々買えるな…今お金ないしこの先の収入も不安だし…」と思ってスーパーに足が向きがちなのが実際のところです(潤っている方はぜひどんどん飲食店のテイクアウトを利用してください)。
今後の日本で社会的に生き残るために
今回の新型コロナウイルスは、ひとまず感染拡大が落ち着いてもしばらくは経済の立て直し期間が続くでしょう。
その中で社会的な活動をしながら生き残っていくためにはどうしたらよいのだろうかと考えています。
盛況が続くのは物流とスーパーなどの食品小売店。
医薬医療系もおそらく仕事量は安定している(むしろ医療は人材不足が加速するかもしれない)。
生活必需品の衛生用品の生産ラインに関わる職種も、トイレで紙が全くいらないくらい進化したり、石鹸やボディーソープ、シャンプーなどに代わるものが開発されたりと、よっぽどのことがない限り需要はある。
あと農業も欠かせない。
この辺の産業に関わる技術者育成・教育システムは今後大いに必要とされるのではと思っています。そしてそういった情報を正しく必要な人に届けるのも必要。
リモートで、オンラインでできるように世界は変わっていく。
物流:Amazonみたいなドローン配達、IT化した宅配ボックス
食品:無人スーパー、プラスチック包装の削減
医薬:アビガンがんばれ、検査薬の充実
医療:遠隔医療、看護師の給与を上げて
後は何だろう、都会は感染症が出た時のリスクが高いし通勤不要でリモートワークできるなら地方に住む方がいいと考える人も増えるかもしれない。
庭で野菜を育てて鶏を飼って、収入は家賃と税金、光熱費の支払い、ある程度の医療費分さえ得られれば何とか生きて行ける。
今後も新しいウイルスは出てきます。その度に今回のような状態になったら国は破綻していしまいます。
「(菌やウイルスから守るという意味で)きれいさ」と「快適さ」を保ちつつ自分たちを隔離できるシステムを生活の中に作らなければいけないのかなと思います。
それができたら日本は世界のお手本になれると思うのですが、どうだろうか。