北陸

東京から日帰り金沢|少ないJALマイルでの特典航空券利用にちょうどいい

JALマイルの期限が一部切れるため、特典航空券を利用して日帰りで金沢にいってきました。
飛行機でどこかに行きたいけれど、あんまり遠くは…という希望に金沢観光はピッタリでした。(観光ルートは目次をご参照ください)

羽田-小松線は6000マイルから

小松空港は福井の玄関にも

今回は羽田から小松空港までJALのマイル片道6500マイルを使いました。

最低必要マイルは6000マイルですが、土曜日だったためか6500マイル。往復で13000マイルとプラス施設使用料が780円ほどでした。

しかも羽田から小松空港への所要時間は約1時間。

小松空港から金沢駅までは空港連絡バスで30分~40分かかりますが、9:30発の便に乗っても11:00過ぎには金沢に着くことができます。

小松空港から金沢駅行きのバスの便利な使い方

小松空港から金沢駅までは1300円。これは香林坊(金沢城や兼六園の最寄り)まで乗っても同じ料金です。

金沢駅で一度降りたい場合は、「北陸鉄道 バス乗車券【空港リムジン接続券】」を後から使えます。当日中であれば金沢駅前から200円区間をこれで乗れるので、駅近のホテルに一旦荷物を置いてまたバスで移動するような使い方もできます。

今回は一気に香林坊まで乗車しました。

観光1:金沢城公園・玉泉院丸庭園

香林坊バス亭を降りてまず向かったのは金沢城公園。そこで最初に目にしたのが玉泉院丸庭園です。

かなりノープランでの訪問だったので、突然現れた美しい庭園に目を奪われました。

しかもこちら、無料で観ることができます。庭園の中には入れませんが、これまた無料の観光案内所が併設されており、ガイドをお願いすることも可能です。

外国人観光客の方はけっこう利用されているようでした。(英語ができるガイドさんもいらっしゃいました!)

観光2:金沢城公園内

そこから足を進めて金沢城公園の中心部へ。

お城の本丸は残っていませんが、再建されたり、内部が当時のまま残っている門や倉庫をこれまた無料で見学することができます。

ちなみに日陰がほとんどないので日傘必須です。(持参しました)

こちらは外からの侵入者許すまじ…!という意気込みか感じられる城壁。下の穴から発砲していたのでしょう。

なお、金沢城は「石垣の美術館」と呼ばれるほど石垣に趣向が凝らされています。

再建された石垣も多いですが、中には当時のまま残っている場所もあるので立て看板を探してみてください。

当時から残っている貴重な屋根や梁も見学し放題

金沢城公園内にはたくさんの重要文化財があります。しかもそれが無料で公開されているという…!

個人的にはお城の東の入口にあたる「石川門」が印象に残っています。木を組み上げてこんな200年くらい残る木造建築を建てていた当時の建築技術も素晴らしいですね。

観光3:兼六園

石川門を過ぎると、ちょうど兼六園にたどり着きます。

兼六園といえば水戸の偕楽園、岡山の後楽園に並び日本三大庭園と呼ばれる庭園のひとつ。やはり初めての金沢観光では見ておきたいところ。

この噴水は上にある池との高低差を利用して日本最古の噴水だそう。

正直、私自身そんなに庭園に興味があるわけではないのですが、こういった広大な庭園を造ろうと当時のお偉いさんが考えていたのだなあというところは興味深いです。

こう、風情があるように配置を考えて、灯篭を置いて…ということを真剣に取り組んでいたのでしょう。

いいものを作りたいという気持ちや、その光景を美しいと思う感覚が現代まで共通していること。人間って面白いと思います。

長年の成長を経て支えが必要になった松。冬には雪の重みが加わるので、たくさんの支えが必要です。

この支えられた木々を見ていて、何だか長く生きることは支えを必要とすることだ、という気持ちになりました。

こちらは趣向を凝らした松のひとつ、「根上松(ねあがりまつ)」。

マングローブみたいに根っこが見えているのですが、意図的にこうなるようにしたそうです。こういうことをやってみよう!とした人がいるのですよね。おもしろい。

園内は広いとはいえ30分もあれば十分回れます。小山のようになっているので上り下りも少しありますが、回るのにそれほど体力は要らないかと。(夏の暑さを除けば…)

冬は雪があるとより見応えがあったり歩きにくかったりでもう少し時間が必要そうです。

園内には休憩できるようお茶屋さんや売店もあります。こちらは人気の「時雨亭」。

抹茶と生和菓子で730円、煎茶と和菓子で310円と、このような場所にしてはリーズナブルでした。

観光4:主計(かずえ)茶屋街周辺

兼六園から今度はひがし茶屋街へ向かいます。その途中にあるのが主計(かずえ)茶屋街。

途中、こんな趣深い建物を見つけました。

金沢文芸館というこの建物は、昭和4年(1929年)からこの地のランドマークとしてここに建っているのだそう。

元々は銀行の金庫や会議室だったそうです。今は文芸館として交流の場や蔵書を閲覧することができます。

入館料は100円(大人)。文芸好きの方にはたまらない場所となることでしょう。

そこから道を渡った橋のたもとにあるのが主計茶屋街。こちらはいかにも観光という感じてはなく、落ち着いて歩かせていただく場所のように感じました。

狭い路地好きにおすすめ。

観光5:ひがし茶屋街

主計茶屋街から橋を渡った先には一番大きな茶屋街の「ひがし茶屋街」があります。

ここは観光地化された茶屋街で、買い物や甘味を満喫できるスポットです。

夏だとお茶と和菓子でひとやすみ、というよりは、冷たいカキ氷や飲み物が欲しくなりますね。

お店側もそんな需要に対応しており、氷菓子を出しているお店が多かったです。

ここも外国人観光客の方がたくさんでした。

お茶屋さんによっては写真NGなお店もありますが、茶屋街の入口にある観光案内所では昔のお家の内部をしっかり公開してくれています。

一番最初に立ち寄るといいと思います。お手洗いも使えますし、マップの入手も可能。特にお手洗いは助かりました。

金沢といえば金箔ということで、人気の金箔ソフトクリームも。

兼六園では1000円だったので、まるごと1枚使った金箔ソフトはここが一番安いかも?

観光6:近江町市場

茶屋街を見た後は近江町市場へ。大きな商店街です。

中には魚介類を中心に、八百屋や精肉店がたくさん並んでいました。見て歩くだけでも楽しいです。

市場では鯛飯弁当をお買い上げ。午後3時半頃になっていたので、値引きでお値段300円だったでしょうか。合わせてイカゲソの酢漬け200円も。

この後食べる予定でした。

観光7:金沢駅

近江町市場から金沢駅までは歩いて行ける距離。ちなみに今回全て歩きました。

金沢駅はこちらから撮るなら午前中の方が逆光にならずに良かったですね。

とはいえおもてなしドームを始めて実際に見ることができました。大きい!

雨や雪でもしっかり守ってもらえます。

金沢駅もきれい。駅ビルも併設し、お土産屋さんが充実していました。

ここからは北陸本線で金沢から小松へ。時間は16時前。そろそろ旅も終盤です。

観光8:小松駅前こまつの杜

初めての北陸本線に乗れてウキウキしながら小松駅へ到着。

途中、伸ばしかけの新幹線の橋脚も見られました。金沢駅から空港連絡バスを使うこともできたのですが、小松駅へ来たのには理由があります。

それがこちら!

どーんと巨大な小松製作所の重機です。何かで見て、一度実際にこの目で見てみたいと思っていたのでした。

PC4000油圧ショベルカーに、南米チリの鉱山で実際に働いていた930Eという世界最大のダンプカー。

930Eは202トンという想像もつかない重量があります。

開園は9時~17時までなので間に合ってよかったです。

しかもこれらのショベルやダンプには実際に乗ることができます。乗車可能な日時が決まっているので、乗りたい方はぜひ「こまつの杜」のHPで見てみてください。

その後、開業前の新幹線駅を横目に見つつ、小松駅から小松空港へバスで移動しました。

小松空港と小松駅はとても近く、たぶん歩いても1時間くらい。バスだと15分弱で着きます。運賃280円で、金沢ー小松の電車賃510円と合わせても790円。

小松空港~金沢駅の空港バスだと1300円なので、時間に余裕があって節約したい場合はこのルートもありです。

帰りは飛行機で1時間強

復路は小松空港18:30発、羽田19:40着の便で東京へ。羽田に着いたのが8:30頃なので、だいたい12時間で金沢観光をしてきたことになります。

泊りだともう少しゆっくりできると思いますが、我が家にはお猫様がいるので日帰り観光の方がしやすいのです。

ところであの近江町市場で買った鯛飯弁当、まだ食べていませんでした。イカは食べたのですが電車内で食べるタイミングがなく…。

その代わり小松駅のセブンイレブンで福井梅のおにぎりを追加購入。たっぷりの梅が疲れたからだに美味しかったです。

この日は帰りの便の出発が30分くらい遅れ、かつ羽田での着陸が滑走路の一時封鎖で降りられず、ぐるぐると東京近郊の上空を周っていました。(景色を見る限り2周はしていた)

結果到着が予定より1時間ちょっと遅れたのですが、帰って無事のお猫様と再開できてよかったです。

歩いたのは17.1km、24475歩。運動不足解消になった旅でした。帰って食べた鯛飯も美味しかったです!