ハノイではハロン湾クルーズのツアーに参加しました。
まずはツアーでセットになっているバッチャン焼きの村へ行ってきました。
ミニバスに乗ってバッチャン村へ
APEC2017
朝からHISのバッチャン村&ハロン湾クルーズのツアーに参加した7月10日の金曜日。
天気は残念ながら曇りがちです。
今回HISを通じて現地ツアーを申し込みましたが、ツアーの催行はSky hub(スカイハブ)という現地の会社でした。
出発場所がヒルトンホテルなので、泊まっているホテルからそこまで歩きます。
オペラハウス(この裏がヒルトンホテル)
ヒルトンホテルまでの道のりも相変わらずバイクが多いです。
ハノイは2017年にAPECが開かれた場所でもあり、そのモニュメントが建っていました。
おお…泊まりたい
ホテルに到着したものの、さあ我々は一体どこで待っていればよいのでしょう。
恐る恐る小ぎれいなヒルトンホテルのロビーのイスにちょこんと座って居たところ、ツアーの係りの方に声をかけていただきました。
名前を確認し、無事に合流できたことに一安心。
こういう現地ツアーは毎回集合が不安です。
ちなみにこちらのヒルトンホテルはagodaで見ると大人2人で1泊15000円くらいでした。高いけど安い。そんなホテルです。
ホテルからはツアーバンでバッチャン村へ向かいます。
花束が気になる
ツアーバンの中ではガイドさんがベトナム事情を話してくれました。
- スクールバスもあるけれど、高いのでバイクで子供を学校に送ってから仕事に行く
- 子供の誘拐も多い
- ハノイは「ハ(川)」「ノイ(内側)」という意味で川の内側にある街ということ
子供の誘拐が多いのが衝撃でした。
だからみんな学校の送り迎えをするんですね。
バッチャン焼き名人の工房へ
新しく作られた村だそう
ハノイから1時間ほどでバッチャン村へ到着しました。
バッチャン焼きはその昔、王族だけが使っていた器だそうです。
薄くて軽くて丈夫という上質さから、近代になってからは外国人に売り始めるようになったとのこと。
この村にはバッチャン焼きのお店が150店舗くらいあるけど、本物を売ってるのは3店だけだそうです。
つまり98%が偽店舗ということです(笑)。
2000人のうち9割が焼き物の仕事をしているらしいのですが、本当の職人は30人しかいないとか。
そのうち名人と認められたのは5人だそうです。
今回は最年長の名人の工房見学に行きました。
精製器(暗くてぶれた)
バッチャン焼きには白粘土を使うのですが、この村で取れた白粘土を使わないとバッチャン焼きにならないそうです。
深いぞバッチャン焼き。
バッチャン焼きができるまで
バリ取り前(右)と後(左)
バッチャン焼きが出来上がるまでの大まかな行程は以下。
粘土を3ヶ月乾かして粉にする
↓
混ざり物を取って精製していく
↓
型にはめて素焼き
↓
バリ取り
↓
絵付
↓
上薬
↓
1250度で焼く
バリ取り後のバッチャン焼きたち
1250度は鉄が溶ける温度だそうです。すさまじい高温。
絵がすごく上手
絵柄は菊と蓮のものが多く、ベトナムでは菊は親孝行の意味があり、蓮は仏教の花のため人気だそうです。
他にもトンボ幸運の代表、魚は成功の意味があります。
赤系の菊蓮デザイン多し
また、色にも意味がありベトナムでは赤は幸福の色だそう。
猫の置物もあった
バッチャン焼きにはコピー品が多く、コピー品は焼き温度が800度くらいで本物よりもかない低い温度で焼いているとのことでした。
このバッチャン焼きは高温で焼くことで縮んで丈夫になるのですが、偽物は質が悪く、2、3回レンジに入れたら割れるとか。ひどいですね。
本物のバッチャン焼きの見分け方
裏側に刻まれた本物のしるし
ガイドさんが本物と偽物の見分け方を教えてくださいました。
本物は器の裏に写真のような「バッチャン(Bat Trang)」と「夫婦の名前」が入っています。
出していただいたお茶器にはなかった
というのも、バッチャン焼きは男の子供にだけ伝承していくので、夫婦じゃないとバッチャン焼きを続けられないのです。
濃いめの緑茶でした
バッチャン焼きは専門家が値段の上限を決めるそうです。
お店ではその額以下でしか売れない。
良いものを作ろうと高い技術が守られるわけですね。
バッチャン焼きの盗難に注意!
陽気なおじさん発見
バッチャン焼きは高価なので、お土産で買って帰る場合はトランクなどに入れると盗まれることがあるそうです。
手荷物で持っていくことを勧められました。
バッチャン焼きを買う場合は偽物と盗難にご注意くださいませ!